住宅ローンについて その2
投稿日:2020.03.28
マイホームの窓口祇園店 溝渕です。
前回からの続きで「固定金利」について解説したいと思います。
(※変動金利については、前回の「住宅ローン その1」でご紹介しております。)
固定金利は「固定金利期間選択型」と「全期間固定金利型」があります。
期間選択は3年、5年、10年がポピュラーですが、銀行さんによってはそれ以外も選べます。
全期間固定は35年間ずっと変わらない金利になります。フラット35なんかが有名ですね。
実はフラット50という最大で50年のローンが組める物もあります。
固定金利期間中は、どれだけ世の中の金利水準が変化しても、影響を受けないというのが特徴です。
ではそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
固定金利メリット
・金利が固定されているので安心感がある。
・収支計画が立てやすい。
固定金利デメリット
・変動金利に比べると金利が高い。
・低金利で推移した場合、変動金利に比べて、多い額を支払う事となる。
メリットはやはり、固定期間中の安心感が一番だと思います。全期間固定であれば、35年間ずっと同じ額を支払い続け、35年後にはしっかり終わるという明確さは、生活をしていく中で収支計画の立てやすさにつながるのではないでしょうか。
デメリットは、低金利の状態がずっと続いた時、金利が高めな分、支払額が多いという事です。
例として3,000万円を変動金利で借りた場合と固定金利で借りた場合で見比べてみましょう。(金利は一例です。)
変動金利:金利0.9%→3,000万円×35年=83,294円/月(ボーナス払い無し)
固定金利:金利1.3%→3,000万円×35年=88,944円/月(ボーナス払い無し)
2つの差は5,650円となりますが、これが月々です。
35年というのは420ヶ月になりますので、5,650×420=2,373,000
その差はおよそ240万円となる訳です。
これはあくまで机上の空論です。
実際にはこんなに分かりやすくはならないでしょう。
何故なら、変動金利が上昇する可能性もあるし、変動から固定に借り換えをしようと思う方もいるかも知れません。その逆もあると思います。
全期間固定でも「フラット35S」を使われる方は少なくないと思います。
そうすれば全期間固定でも、当初5~10年は金利がもっと低くなります。
「これを選んでおけばなんのデメリットもありません!」という事は、ほぼないと思っていただいて良いのかなと思います。
変動も固定も一長一短です。どっちが合っているかは「人による」のです。
大事なのは、自分たちにとってどっちが合っているか、生活環境や教育費用がかかる期間、色々考えた上で、何を選ぶかという事だと思います。
とはいえ、「分からない事が多くて選びにくい…」というお声も多く耳にします。
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