家の性能値について その1
投稿日:2020.03.20
マイホームの窓口祇園店 溝渕です。
現代において、戸建住宅を考えようと思うと「性能値」という、家の性能を数字で表したものがあります。
しかし、性能値の名前を聞いただけでは何のことなのかよく分からないですよね。
今回は、そんな家の性能値の、代表的なものを簡単に解説していきたいと思います。
uA値とは?
色々ある性能値の中でも最もポピュラーだと思われる物がこれ、uA値(ユーエー値)です。
名前だけ聞いても何のことか分かりにくいと思います。
すごく簡単に言うと「住宅の内部から外部へ逃げる熱量を外皮(壁・床・天井・屋根・開口部の事)全体で平均した値」です。
それを凄く噛み砕いて言うと「家の中から外へ熱が逃げる量」とも言えます。
なので、uA値が低いほど、冬暖かい家になると言って良いでしょう。
しかし、このuA値の陰に隠れている存在「ηA値(イータエー値)」がいる事を知らない方も多くいらっしゃいます。
ηA値とは?
これを簡単に言うと「夏季、住宅の外皮から実際に室内に侵入する日射熱量」です。
これも凄く噛み砕いて言うと「夏、家の中に入ってくる暑さの値」とも言えます。
なので数値が小さいほど冷房効率が良いとされています。
もうお分かりかと思いますが、uA値だけに捉われてηA値をおろそかにすると
「冬は暖かいが夏に凄く暑い家」が出来てしまうのです…。
一つの例ですが、凄く乱暴にuA値だけ下げようして、サッシ(開口部)のサイズを小さくしました。すると熱損失量が下がるので、uA値は下がります。しかしηA値は高いまま…。
そうなると夏に待っているのは地獄のような暑さです。
ほとんどの方は「そんな家は嫌だな」と感じられるのではないでしょうか?
結論を言ってしまうと「家は性能全体を見よう」です。
現代の家づくりを考えると、上記の様な極端な例はなかなか起こりにくいとは思います。
しかし、起こる確率0%かどうかは分かりません。
知っておけば確認すれば良いだけなので、安心ですよね。
確認しておいて損はない性能値。その仲間に、もう一つ「C値」がいますが、長くなってしまったのでまた次回という事で。
→次回「家の性能値について その2」に続く