火災保険と水害
投稿日:2020.07.14
マイホームの窓口祇園店 溝渕です。
私は島根県出身なのですが、2年前の豪雨被害で地元の川が氾濫し、実家が床上浸水しました。
私には弟がおり、弟は地元の青年団に所属していたので、ボートを漕いで孤立した人の救助などの活動をしていたらしく、私が片付けの手伝いに帰郷した時は、かなり疲労していました。
私は役所からの被害状況の確認や有害物質が残っていないかの検査などに立ち会ったり、水に浸かった家具を軽トラで指定の廃棄場まで運んだりしました。
7月14日現在、またもや地元の川が氾濫したとの報道がされており、実家は大丈夫かと心配しておりますが、今の所、大丈夫そうです。
水災は恐ろしいですが、家をご購入される際には「火災保険」に入るケースが多いです。
命の安全を守る事は大前提として、家の心配もしなくてはいけません。
万一に備えて「火災保険」にちゃんと入っていればしっかり補償されます。
しかし、支払いがされないケースもあるのです。
今回はそういった「火災保険」について簡単にご説明していこうと思います。
そもそも「【火災】保険なのに【水災】にも対応しているの?」という疑問を持たれる方もいらっしゃると思いますので、そちらについても説明しておこうと思います。
名前は「火災保険」となっていますが、現在における火災保険は言わば「住宅総合保険」とも言われています。
どこの保険会社で火災保険に加入するかにもよりますが、いわゆる「うっかり事故」にも対応しているケースがあります。
例えば「換気扇を掃除していたら誤って落としてしまい、IHの天板が割れてしまった」だとか「階段を掃除機で掃除していたら掃除機を落としてしまい、壁がへこんでしまった」という場合でも補償の対象になる事があります。
しかし「補償の範囲」にもよるので、補償内容をしっかりと確認した方が良いと思います。
前述しました通り、補償内容によっては「水災」での損害が補償されないケースがあります。
ではどんな場合、支払われないのでしょう。3つのケースを挙げてみようと思います。
1つめのケースは「水災」を補償から外している場合です。
補償が外れた分、保険料は安くなりますが下記の被害は対応されなくなります。
- 洪水
- 高潮
- 土砂崩れ
もし、これらが起こる可能性がゼロではないと思われるのであれば「水災」には入っておいた方が良いと思います。
2つめのケースは「家財」に入っていない場合です。
こちらは上記の補足に近い形ですが「建物」の火災保険に「水災」の補償がついていても「家財」に入っていない場合には、建物以外が補償されません。
仮に床上浸水となれば、ソファやTV、洗濯機や冷蔵庫などは被害を受けやすいでしょう。
しかし「家財」に入っていなければ補償されません。
3つめのケースは「支払要件をみたしていない」です。
こちらに関しては保険会社にもよるので、しっかりと確認をした方が良いです。
様々規定がありますが、例えば「地盤面から45cmを超えて浸水した場合」や「再調達価格の30%以上の損害を受けた場合」などです。
ちなみに再調達価格とは、家や家具家電など保険の対象物と同等の物を建築したり購入したりする際に必要な金額の事です。
あくまで火災保険の一部をご紹介させていただいた形ですが、いかがでしょうか?
戸建にせよ、マンションにせよ、入っておけば、ある程度の安心には繋がります。
もう少し言うと住宅ローンを使われる場合は「火災保険」は避けては通れません。
住宅ローンを使われる場合、家と土地は「担保」という形になります。
もし万が一、火災などの災害で家が消失してしまうと担保としての価値がなくなります。
火災保険などで万が一の時に備えている事が前提で住宅ローンは組めるのです。
ですので、火災保険に入っていなければ住宅ローンは組めません。
家を検討される際には「火災保険」の内容も大事だという事をお伝えしたく、こんな記事を書きました。
少しでも参考になれば幸いです。