おしゃれな空間『コンサバトリー』って知ってる?
投稿日:2020.07.07
「コンサバトリー」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
コンサバトリー(Conservatory)は、18世紀ごろからイギリスで伝統的に造られている住宅スタイルのことを言います。
名前の由来は、Conserve(保存する)という英語が元になっています。
この単語からもわかるように、もともと、イギリス人が南国から持ち帰った果物の貯蔵庫にしていました。
その後に、植物を育てる温室として使われるようになったと言われています。
当時は、ハーブなどを育てたり貯蔵したりするのに利用される部屋だったんだとか。
植物と触れ合うために造られた部屋でもあり、園芸大国といわれるイギリスならではのスタイルが元になっています。
当初はガラスで囲まれた温室だったのが、時代とともに建築技術や建材が発達し、住空間としても発展してきました。
ガラス張りで光をたくさん取り入れることができるという点では「サンルーム」によく似ています。
しかし、コンサバトリーはサンルームよりも庭に大きく張り出した建物で、それだけで独立した1室になれるほどの広さがあるのが特徴です。
エアコンも設置でき、屋内と屋外の中間的な空間となっています。
日の光をたっぷり浴びながら、自然を感じられるスペースとして非日常的な開放感を感じることができます。
そんなコンサバトリーの用途をご紹介します。
コンサバトリーの使い方
コンサバトリーは「日当たりの良い多目的スペース」として、様々な使い方をすることができます。
そこで、一般的な利用方法をいくつかご紹介します。
●温室やダイニング
イギリスの伝統的な使い方である「温室」として使用する人が多いです。
ガーデニングが好きな人が、寒い日本の冬に弱い植物の越冬用に使ったり、日当りのよい場所で育てなければならない植物を育てるスペースとしても活躍します。
また、コンサバトリーは朝食を摂るダイニングとしても使用できます。
たっぷりの日の光が入る、明るくて開放的なスペースなので、来客の際の”おもてなし”の部屋としてもぴったりです。
ガーデニングやお茶を楽しむスペースとしても楽しめそうですね。
●リビングの延長
コンサバトリーを「リビングの延長」として利用する人も多いです。
たとえば、ベランダをコンサバトリースペースにすると、室内にいながらも解放的な空間に身を置くことができます。
リビングと一体化するようにプランニングすれば、リビング空間の延長のような広々としたスペースになります。
日差しがたっぷり降り注ぐコンサバトリーで家族だんらんの場にしたり、来客時にはリビングのミーティングスペースとして使うこともできます。
もちろん、植物を置いて育てるスペースとしてもぴったり。
テーブルと椅子を置いてリラックスタイムを過ごせます。
●趣味の部屋
コンサバトリーは、趣味の部屋としても使用できます。
たとえば、家の離れとして設置すれば、独立した趣味の部屋として利用することができます。
好きなインテリアを置いたり、絵を描くアトリエ部屋にしたり、ステンドグラスを作る部屋にしたりと、好きなことに没頭できる空間があると人生が豊かになりますね。
コンサバトリーを半屋外にすれば、趣味のガーデニングやバーベキューに利用することもできます。
家族や友人をたくさん招いて、ホームパーティをするというのも理想です。
非日常的な空間性をゲストに味わってもらえること間違いなし!
●洗濯物を干す
本来の用途ではありませんが、ガラス越しに太陽の光が降り注ぐコンサバトリーは洗濯物が乾きやすく、室内干しスペースとしている人もいます。
雨の多い時期などでも天候を気にする必要がなく、花粉症などの理由で外に洗濯物を外に干したくないという人にも便利な空間です。
洗濯物を干す頻度が低い場合は、目立たない「ワイヤー式」
使用するときだけ天井に取り付けることができる「ポール式」
普段は天井にすっきりと収納できる「天井昇降式」
の室内物干しを選ぶことで生活感が出にくくなるのでおすすめです。
コンサバトリーのメリット
コンサバトリーは、毎日の暮らしに必ずしも必要不可欠といった空間ではありませんが、あることで豊かな生活を手に入れることができます。
具体的にコンサバトリーのメリットはどんなものがあるか、ご説明します。
1. 明るく開放的
一般的に、コンサバトリーは自然光を多く取り入れられるように設計されます。
明るく開放的な空間は、縁側でひなたぼっこをするときのような心地良さが魅力的。
本格的なコンサバトリーであれば、庭の景色や空の美しさなども同時に楽しむことができ流ため「五感を感じる家」で生活することができます。
2. 外気をやわらげる
コンサバトリーは、家の中と外をゆるやかにつなぐ空間で、リビング・ダイニングと隣接するように設けられることが多いです。
そのため、コンサバトリーが緩衝帯となって夏の直射日光を遮りながら、やわらかな光と風をリビングに取り込みます。
冬は太陽の位置が低いため、リビングまでやわらかな自然光が届き、あたたかな空間を作り出してくれます。
3. 趣味を楽しめる
日当たりが良いコンサバトリーは、家の中で居心地が良い場所のひとつ。
来客時のミーティングスペースとしてや、ホームパーティーを開催したりと多目的に利用できますが、趣味を楽しむスペースとしてもぴったりの空間です。
のんびりと読書をしたり、身も心も開放して瞑想やヨガ、大きなキャンバスに絵を描いたりと様々な用途に対応可能なスペースです。
コンサバトリーのデメリット
様々な用途で利用できる便利なコンサバトリーですが、メリットがある一方でデメリットも存在します。
事前に両方の面を理解し、納得した上でプランニングしましょう。
1. 夏は暑く、冬は寒い
採光に優れたコンサバトリーは夏になると暑く、直射日光を受けて温度が高くなります。
日焼けが気になるという人にとっては苦痛になってしまうことも。
また、冬は室内の熱が外に逃げやすく、暖房効率が落ちてしまいます。
コンサバトリーに設置する窓は、風の通り道に合わせた大きさや開閉方向などを意識して選んだり、空調設備が効きやすいような気密性や断熱性能を考慮することも必要です。
2. メンテナンスが必要
本格的な全面ガラス張りのコンサバトリーであるほど、定期的なメンテナンスが必要な場合があります。
せっかくのコンサバトリーも、ガラスが汚れていては勿体無いですよね。
天井のガラスなど自力で掃除することが難しい部分は、清掃のプロに依頼することも考えて見ましょう。
3. コストがかかる
本格的なコンサバトリーを設けるには、100万円前後の費用が必要です。
また、壁と屋根で覆われている「部屋」のため、外のような感覚で利用する場合も固定資産税が発生するということも覚えておきましょう。
コンサバトリーの暑さをやわらげ、プライバシーを守るには、カーテンやロールスクリーンの設置が必要です。
まとめ
コンサバトリーは、イギリスで発祥したとてもおしゃれなスペースです。
様式もいろいろあり、好きなデザインを選んで楽しめます。
大好きな植物を大切に育てる温室として、自分の趣味の部屋として、ゲストと一緒に過ごす素敵なティールームとして、自由な発想で人生を充実させましょう。
そこにあるだけでおしゃれな空間になるコンサバトリーは、使う人のニーズに合わせて自由な暮らしを満喫できるユニークな空間です。
住まいに取り入れてみてはいかがでしょうか。
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