薪ストーブと暖炉の違いとは?どちらが自分に合っている?
投稿日:2020.09.12
暖炉や薪ストーブを映画などで見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。
しかし、日本ではあまり身近なものではないため、混同されることが多々あります。
実際に比較してみると、さまざまな違いがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
そこでこの記事では、2つの違いと共通点についてご紹介します。
薪ストーブもしくは暖炉の導入を考えている方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
暖炉と薪ストーブの違いとは
薪ストーブとは、そのネーミングの通り電気や灯油などの燃料は一切使わずに、薪を燃料として暖をとる暖房器具のことを言います。
対流式と輻射式(ふくしゃしき)という二つの暖房方式があり、現在、販売されている商品は輻射式、対流式両方の機能を兼ね備えています。
薪ストーブでよくある疑問は、暖炉の違いは何かということです。
薪ストーブと暖炉の違いは大きく分けると3つあり、それぞれの特徴を理解して気に入った方を購入することをおすすめします。
1. 薪ストーブには扉があり暖炉には扉がない
薪ストーブと暖炉の一番分かりやすい違いは、薪ストーブには扉があり暖炉には扉がないという点です。
薪ストーブ、暖炉共に薪や木材を燃料にして暖を取る暖房器具として使われ、ガラス扉の中に薪や木材を入れ、火で燃やして使用するのが薪ストーブの特徴です。
一方の暖炉は薪ストーブのようなガラス扉がないため、暖炉内に薪や木材をいれて焚火のように直接火をつけて暖をとります。
暖炉は室内で焚火のような暖が取れる暖房器具、薪ストーブはガラス扉の内で薪や木材を燃やすという違いがあります。
2. 温かさに違いがある
薪ストーブと暖炉は、実は温かさの質が違います。
焚火のように直接的に火の温かさを感じられる暖炉は確かに温もりを感じますが、暖炉自体には部屋全体を暖めてくれる効果を実感することはありません。
一方で、薪ストーブはガラス扉内を暖めてそこから熱エネルギーを発生させるため、暖炉と比べると遥かに部屋全体をあたためることができます。
密閉構造から輻射熱や対流熱を発して部屋全体の空間を暖めることが可能なのです。
つまり、焚火のように暖炉の近くを直接的な炎の力で暖めてくれるのが「暖炉」で、一般的なストーブのように薪や木材の力で部屋をじんわりと暖めてくれるのが「薪ストーブ」です。
3. 臭いや音の感じ方も違う
薪ストーブと暖炉は、臭いや音の感じ方も異なります。
暖炉の場合、薪ストーブのようなガラス扉が設けられていないため、薪や木材のパチパチと燃える音や香りを直接味わうことができます。
薪ストーブはガラス扉を閉じてしまうと、暖炉ほど音や香りを直接感じることはありません。
薪ストーブ、暖炉の使用時の注意点
薪ストーブと暖炉を使用する際の注意点はどのようなものがあるのでしょうか。
■薪以外は燃やさない
当たり前のことのようにも感じますが、着火の際に段ボールや紙などを燃やす人がいます。
しかし薪以外のものを燃やすと、異常燃焼や灰詰まりを引き起こす原因にもなるため、注意が必要です。
■薪はしっかり乾燥させる
中に入れる薪はしっかりと乾燥していないと、火の付きが悪いだけでなく、暖まるまでに時間がかかってしまいます。
さらに、煙突がススなどで詰まりやすくなり、煙突火災を引き起こす恐れがあるということも覚えておきましょう。
では、薪を乾燥させるにはどのくらいの期間が必要かというと、雨水がかからず、風通しの良い場所で1年半から2年ほどしっかり乾燥させるのが良いとされています。
薪の理想の含水率は15~20%と言われているためです。
■間取りを考慮しながらプランニングする
薪ストーブも暖炉も、煙突を設置するため、一度設置すると簡単に場所を移動することは困難です。
薪ストーブは中央に設置することでより暖房としての機能をあげることができますが、暖房を使用しない夏の間も部屋の中央にあることになるため、綺麗な状態を保つ必要があります。
設置するときは間取りをよく相談し、プランニングしましょう。
■煙突のメンテナンスが必要
薪ストーブや暖炉の煙突掃除は、自分もしくは業者にお願いする二種類の方法があります。
どちらにしても、一年に一回は必ず行いましょう。
薪を燃やすことで、煙突にはススだけでなくクレオソート(揮発性の有機タール)が堆積します。
一定の温度以上に加熱されると、煙突火災を引き起こす恐れがあるため、オフシーズンである春から秋頃に、掃除と点検は済ませておくことをおすすめします。
■薪ストーブと暖炉はエコロジー暖房機器
オゾン層破壊による地球温暖化問題は、年々深刻になっています。
この原因となっているのが「温室効果ガス」であり、そこに含まれているガスのひとつがCO2。
工場から出る煙や自動車の排気ガスのほかに、物を燃やすことでCO2が発生することから「薪を燃やして使用する暖炉も同じ温室効果ガスの原因なのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、燃料として使われている薪は、ほかのエネルギーとは大きな違いがあります。
薪を燃やしてもCO2の増減には影響しない
工業や車などに使われている石油やガスは「化石燃料」、薪は植物から得られる「木質バイオマス燃料」と言われています。
この木質バイオマス燃料は、地球温暖化に有効な「カーボンニュートラル(環境の炭素循環量に対して中立)」だと言われています。
薪の元となる木は光合成により大気中のCO2を取り込み、成長の材料とするため、木(薪)を燃やしてCO2を発生させたとしても、結果としてCO2の増減に影響を与えることはありません。
まとめ
薪ストーブと暖炉にはさまざまな違いがあります。
「せっかく高い費用をかけて設置するのだから、主暖房として家全体を温められるようなものがいい!」という場合は薪ストーブがおすすめです。
燃料である薪を無料で手に入れられることができれば、大幅に暖房費を削減することができ、さらに地球にも優しいというメリットもあります。
逆に、暖房としての機能は補助的でも良いので、内装に馴染みやすく、オフシーズンも邪魔にならないようにしたいということであれば、暖炉の導入が良いかもしれません。
ナチュラルな空間にもモダンな部屋にも、薪ストーブ・暖炉は相性が良いため、検討してみてくださいね。
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