スケルトンリフォームとリフォームの違いは
投稿日:2020.10.03
リフォーム事例を見たり、リフォームについて調べたりしていて「スケルトンリフォーム」という言葉を目にしたことがある人もいるかもしれません。
「スケルトンリフォーム」は近年人気の高まっているリフォーム方法なため、目にする機会も増えてきました。
しかし、言葉の響きからなんとなくイメージができても、具体的にどのようなリフォームなのか理解している人は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は「スケルトンリフォームとリフォームの違いは何?」という人のために、わかりやすくご説明します。
スケルトンリフォームとは
スケルトンとは英語で「骨格」のこと。
つまり、住居の内装や設備をすべて解体して行う大掛かりなリフォームのことを言います。
不動産やリフォーム業界では、住宅や店舗の内部・外部・あるいは両方を解体し、柱・梁・床といった建物の要となる「躯体」だけにした状態のことを言います。
「フルリフォームする」ということは、実は建物に大きく手を入れるスケルトンリフォームを指すことが多いです。
スケルトンリフォームは骨組以外をまるごと変えるリフォームということなので、新築同様の住み心地にすることができます。
リフォームの中では最も大掛かりな施工の一つですが、建て替えよりは大幅に費用を抑えることができます。
リフォーム内容や範囲によってもさまざまですが、大まかに家を新築する1/3~2/3程度が費用の相場と言えるでしょう。
古い建物でも内装を一新できるため、「代々家族が住んできた家をそのまま残しつつ、住み心地は現代のライフスタイルに合ったものにしたい」という人や、
「再建築不可物件のため建て替えることができないが、生活空間は全体的にキレイな状態にしたい」という要望も叶えることができます。
住まいに思い入れがあって建て替えは避けたいという人や、建築条件によって建て替えができない人には特におすすめの方法です。
また、2階建の戸建で1階だけをスケルトンリフォームするのも最近注目されています。
キッチンや浴室など、生活に大きな影響を与える部分を総取替えすることで、建物を作り変えることなく快適な暮らしが実現できるのです。
リノベーションとの違い
「リフォーム」と「リノベーション」は、ほぼ同一の意味として扱われることが多いのですが、実は以下のような違いがあります。
リフォーム:建物を、新築当時と同様の状態に戻す改修工事を指す場合に用いられる用語
リノベーション:大規模な改修工事を行った上で、性能を向上させたり用途を変更したりと、建物の価値を高める際に使用されることが多い用語です。
内装全体を全面的にリフォームしたい場合などには、結果的にリノベーションになるケースもあります。
「スケルトンリフォーム」は、施工後に建物全体の価値が上がることもあるため、実質リノベーションの一種と考えてもよいかもしれません。
スケルトン状態にはせずに、大規模な改修工事を行う場合は「リノベーション」
一度骨組みの状態にしてから大胆に改装する場合は「スケルトンリフォーム」
という言葉で区別されています。
スケルトンリフォームの工事期間はどのくらい必要なのでしょうか?
木造一戸建てのスケルトンリフォームでは、解体後に「柱が想像以上に腐っていた」「柱が抜けなかった」また、中古住宅を購入される方に多いのが前の持ち主の工事履歴が不明であることから、解体後に「改築していることが判明」など想定以外の躯体状態になっているケースが多いです。
厳密な工期とは、解体後にわかるといっても過言ではありませんが、既存躯体の傷み具合では、補強工事期間が長くなる場合があります。
仮住まいをされる方は、そのあたりで柔軟に対応できる仮住まいを探す必要があります。
また、木造一戸建て、マンションスケルトンリフォームを問わず、工程が遅れる要素として、工事開始後のお客様の追加、変更などが挙げられます。
工事が進んでいく中で、「この部屋はやっぱりこうしたい」「素材を変えたい」など工事の進行中に変更が入ると、それらの納期が問題となって、職人の手が止まってしまいます。
そのため、工事内容をしっかりと決めて、工事をスタートすることも重要なポイントです。
スケルトンリフォームのデメリット
スケルトンリフォームでは、部分的なリフォームに比べて広い範囲を工事するため、その分費用が高くなり、工事期間も長くかかってしまいます。
工期はマンションでおよそ2カ月、一戸建てで3カ月ほどですが、プランニングや見積もりなどにかかる期間も合わせると、最短でも6カ月ほど見ておいた方が良いかもしれません。
また、キッチンやバス、トイレなどの水回りを工事する場合は、そのまま住み続けるには不便が生じるため、仮住まいの用意が必要です。
スケルトンリフォームは、通常のリフォームに比べて可変性が大きいとはいえ、希望が全て叶うとは限らないということも覚えておきましょう。
例えばマンションであれば、構造上どうしても撤去できない壁があったり、配管設備の関係でキッチンやバス・トイレの移動が制限されたりする可能性があります。
新築に比べると安く済む一方で、床や壁、天井のほか、さまざまな設備を撤去することで廃棄物が大量に出てしまうというという問題も起こります。
処分費の負担をできるだけ軽減するため、リフォーム業者に依頼する前に、自分で片付けられるものはあらかじめ処分しておきましょう。
このほか、再利用する構造部分を傷つけないための養生にかかる費用と、その分、作業員の数が増えるため人件費もかかってくるということも覚えておきましょう。
まとめ
今回は、スケルトンリフォームについてご紹介しました。
建て替えの次に大規模なリフォームが可能となるスケルトンリフォーム。
「もう建て替えるしかないかも」と思っていても、実際にはスケルトンリフォームで充分に理想の家を実現できるかもしれません。
建て替えるのと同様の効果を得つつも費用が抑えられるのであれば嬉しいですよね。
住まいの老朽化で全体的なリフォームを考えている人は、スケルトンリフォームを視野に入れておくことをおすすめします。
スケルトンリフォームの施工事例を見て、どんな家にしたいかのイメージを膨らませてみることから始めましょう。
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