生け垣におすすめの種類とは
投稿日:2020.10.22
「生け垣」は敷地や窓の目隠しや、境界の壁代わりとして古くから使われてきました。
壁やフェンスだと重苦しく、無機質で冷たい印象になってしまいますが、木を使うことで優しくあたたかみのある雰囲気になります。
しかし、いざ生垣を作ろうと思っても、どんな木を選べばいいか分からないという人も多いかもしれません。
そこで今回は、生垣に適した木、場所によっては生垣にできる木、よく見かけるけれど生垣にはおすすめしない木などをご紹介します。
生け垣の役割とは
(写真/PIXTA)
生け垣は、もともと家の境界を明確にしたり外からの侵入を防ぐために、植物を列植してつくった垣根のことを言います。
生け垣をつくることで、外とのつながりをやんわりと保つことができるだけでなく、侵入防止や目隠しにも利用でき、内外の両側から美しい植物を観賞することができます。
敷地のちょっとしたスペースに、花壇のような感覚で樹木を並べて植えるだけでも、簡易的な生け垣をつくることが可能です。
近年では、季節ごとに葉の色が変化したり、花を咲かせる樹種を取り入れるなど自由な発想の生け垣も多くなってきました。
生垣に適した樹木の特徴5つ
画像:https://gardenstory.jp/gardening/42119
生垣に適した樹木の特徴を5つ紹介します。
1. 常緑樹
樹木は常緑樹と落葉樹に大きく分けられます。「常緑樹」の方は生垣に適しています。
目隠しとして植えた木の葉っぱが秋に全て落ちてなくなると、生け垣としての機能を果たしません。
また、枝だけになった生垣は刺々しい印象や寂れた印象を与えてしまうため、季節問わず、年中葉っぱが茂っている常緑樹をおすすめします。
2. 生長が緩やか
生垣は壁の代わりや目隠しとして、決まった幅・奥行き・高さを保つことが必要です。
メンテナンスの回数を減らすためにも、生長が緩やかな木を選びましょう。
3. 虫がつきにくい
虫の中には毒を持つものや葉を食い荒らしボロボロにする害虫がいます。そのため、可能な限り害虫のつきにくい木を選ぶようにしましょう。
特に、虫が苦手という方は、あらかじめ調べておくことをおすすめします。
4. 枯れにくい
植木として選ぶ木は、枯れにくいものを選ぶようにしましょう。
特に生垣の場合は、同じ種類・同じ大きさの木を並べて植えるため、部分的に枯れると修復に時間がかかってしまいます。
できるだけ、水やりや施肥などのお手入れが少なくて済み、環境に左右されにくい品種を選ぶ事が重要なポイントです。
5. 葉が密に茂る
生垣を壁や目隠し代わりに植える場合、葉が密に茂るタイプの木を選ぶようにしましょう。
葉が大きく、枝が少ないと、剪定したときや葉っぱが落ちたときに向こう側が透けて見えてしまいます。
可能な限り小さい葉で、細かく枝分かれする樹木がおすすめです。
生け垣のメリット
生垣には日本の気候や日本人の性格に合った魅力がたくさんあるため、古くから愛され親しまれてきました。
そんな生け垣のメリットとデメリットをご紹介します。
●見た目が美しく、季節を感じられる
生垣は生きた植物でできているため、人工的なブロック塀やフェンスよりも圧迫感がなく優しい印象を与えます。
紅葉やキンモクセイなどを植えることで、季節によって花や葉の様子が映り変わり、四季折々の景色を楽しむこともできます。
生垣は目隠しや境界線としての役割も果たしながら、植栽の連なりが作り出す美しい景観の一部として重要な役割を担っています。
「家の庭は緑溢れる優しい雰囲気にしたい」という方は、人工塀ではなく生垣がおすすめです。
●外からの目隠しが自然にできる
生垣は自然な存在として隣家や道路に隔たりを作るため、違和感なく景観に溶け込みやすいという特徴があります。
強固なブロッグ塀で家の周りを囲んだ場合は、閉塞感や圧迫感を感じてしまうこともありますが、生け垣だと何気なくプライバシーを守ることができます。
●防火・防風・防音の役割がある
家の周りに他の建物がない農地や開けた場所にある住宅の場合は、雨風を遮るものがなく自然災害の強い力を直接に受けてしまいます。
生け垣は、家が受ける衝撃を軽減するために、壁のような役割も持っています。
また、生い茂った葉は外からの音を反射させ、住宅内へ音を届きにくくしてくれるというメリットもあります。
樹木が水分を多く含んでいれば、火災の際に延焼を抑える働きもあり防火効果も期待できるとも言われており、実際に阪神淡路大震災にて樹木が延焼を防いだ事例があります。
生垣のデメリット
家を守り家のプライバシーも保護してくれる生垣の存在ですが、一方でデメリットも存在しています。
生きた植物ならではのメンテナンスの必要性や害虫の被害などに悩まされることも多くあります。
■害虫やカビが発生しやすい
生垣は対策をせずに放っておくと、自然に害虫が発生してしまいます。
多少のクモや蜂が寄り付くことは気にならないかもしれませんが、植物の養分を吸い取る生物が大繁殖すると、生垣が病気にかかったり成育が悪くなり次第に枯れてしまうことになります。
例えば、ケムシやアブラムシは大量発生しやすいという特性があり、植物に悪影響を与えるだけでなく人体に接触するとじんましんや肌荒れの原因となります。
また、害虫だけでなくカビも注意が必要です。「糸状菌」というカビの一種は、褐斑病またはゴマ色斑点病という病気を発生させ、いずれ植物を枯れさせてしまいます。
感染力が非常に強く、放っておくと生垣すべてに感染し手の付けられない状態になってしまうこともあるので、こまめにチェックしましょう。
■定期的な手入れが必要となる
生垣が成長する時期にはハサミを使って枝を切り落としたり、量を減らす作業が重要です。
日頃からは水やりや肥料を与えるメンテナンスを心がけましょう。
害虫対策の例としては、毎年冬の間に予防の散布薬を撒き、卵が孵化する春から夏にかけては何度も消毒散布を行います。
植えたら勝手に大きくなるということはなく、定期的なメンテナンスや毎日の管理・観察が必要不可欠です。
まとめ
敷地の隔たりや目隠しとして優れた機能性を持ちながらも、庭を華やかにし街の緑化にも貢献してくれる「生け垣」。
住宅の外観に合わせて植栽を合わせると、デザインに一体感がでます。
また、お住まいの気候や植える場所の特性に合わせて、育ちやすい植栽を選ぶことでメンテナンスの手間が減るため、管理が楽になります。
お住いの地域や、生け垣の目的に合った樹木を選んで素敵な家を実現させましょう。
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