今流行りの「土間」の魅力とは?
投稿日:2020.10.31
靴を履いたまま上がることができる「土間」は、昔から日本に伝わる建築スタイルの一つです。
最近は、そんな土間を現代風にアレンジした使い方が人気を集めています。
中でも「土間リビング」は、土間を大胆に生活スペースに取り入れた斬新なアイディアで、現代らしい活用方法が話題となっています。
そこで今回は、そんな「土間」の活用方法についてご紹介します。
どんな魅力があるのかを探っていきましょう。
そもそも「土間」とは?
古い民家では玄関をくぐると、居室との間に土足で歩ける空間が設けられていました。
この空間を「土間」と呼びます。
現代の家に例えるとすると、玄関のような空間のことです。
土間は土足で歩いてもいい空間ですが、屋内の一部として壁や天井が設けられていますが、床は土がそのまま露出していたり、漆喰や珪藻土、石のタイルなどが敷き詰められたりすることがほとんどでした。
最近ではこれらの素材のほかに、床に木材を張って土間にするケースもあります。
土間の使用目的は?
「土間」はいったい何のために設けられていたのかをご存知でしょうか?
この空間は、雨天時の農具や漁具の手入れの場所として、時には炊事の場所や、来客と家主が話す空間として日々の暮らしに欠かせない空間でした。
ある時はガレージ、ある時はキッチン、ある時は客間として、フレキシブルな使い方をしていたそうです。
近年は田舎に移り住む人も多く、土間の利点が再認識されており、土間を設けた家が増えてきました。
土間にテーブルを置いてダイニングとして使ったり、植物をたっぷりと置いて庭のように使ったりと目的もさまざまです。
そのほか、土間は来客を迎えるスペースや、アトリエの代わりとして使うという人もいます。
土間のメリット
土間は、これまでにない新しい住み方を楽しむことができます。
趣味を楽しむスペースにもなれば、友人を気軽に迎えるカフェのような空間にもなり、子供の遊び場や収納場所としても活躍します。
そんな土間のメリットを一つ一つチェックしていきましょう。
メリット1. 汚れが気にならない
土間はコンクリートやタイルで覆われているため、絨毯やフローリングなどに比べると汚れが気にならないというメリットがあります。
また、水や食物をこぼしても水で流してモップをかけるだけでよく、後々シミも残らないため掃除も楽に行えます。
家具の跡や傷がつくことについても気を回さずに過ごせそうですね。
メリット2. 夏場は涼しい
夏場が涼しいというのも土間のメリットの一つです。
土間に使われるコンクリートなどは熱伝導率が高く、熱を奪うという特徴があります。
冷たく感じられる土間面積が広ければ広いほど、家全体が涼やかな空気で満たされるため、エアコンに頼ることのない自然の涼しさを感じることができます。
体にも心にも心地よさを与えてくれるだけでなく、光熱費の節減にもつながるのは嬉しいですね。
メリット3. 多目的に使える
使用目的を限定せずに、自由な空間として使うことができます。
子供やペットの遊び場・自転車やバイクなどの格納スペースやリビングとして使うのにも適しています。
家族のライフスタイルに合わせて、多種多様に対応できる柔軟性ある便利な土間。
趣味や目的に合わせて、間取りをプランニングしましょう。
土間を採用するデメリット
残念ながら、メリットがあればデメリットも存在します。土間のデメリットも把握した上でプランニングしましょう。
デメリット1. 冬は冷えやすい
夏が涼しい一方で、冬は冷えすぎてしまうというデメリットがあります。
特に寒さが苦手な方は特に、慎重な判断が必要です。
寒さ対策をどうするかは、土間を作る上で避けられない課題の一つです。
デメリット2. 他の部屋へ移動するには靴を脱ぐ必要がある
リビングが土間の場合は、別の部屋へ移動する際に靴を脱ぐ必要があります。
たった数秒で済むこととはいえ、長く暮らす家ではできるだけストレスのない暮らしをしたいもの。
ただし、土間とするスペースや間取りを調整することで解決できるケースもあります。
設計次第では無視できるデメリットと言えるでしょう。
デメリット3. バリアフリーには向かない
リビングを土間にした場合、他の部屋との間に段差ができます。
少しくらいの段差なら気にならないと思うかもしれませんが、年齢を重ねていくと小さな段差も怪我の原因になる可能性があります。
今は問題ないと思う方も、いずれ怪我防止の対策が必要となる可能性があることを知っておきましょう。
土間のある家の施工例
【遊び心あふれる玄関土間】
出典:www.instagram.com(@non2323non)
たとえば自転車好きの方なら、壁面をガレージ風の集成材で仕上げて、お気に入りのロードバイクをディスプレイすることも。
メンテナンスや整備も、そのまま屋内で済ますことが出来ます。
アウトドアグッズやガーデニンググッズなども「魅せる」楽しみが広がり、暮らしの中に楽しみが生まれます。
【カフェのような「キッチン」として】
出典:www.instagram.com(@cottage.m)
こちらは土間キッチン&ダイニング。汚れてもほうきやデッキブラシなどで思い切ってお掃除できるため、新鮮な土つき野菜もその場で簡単に調理することが出来ます。
来客が多いというご家庭や、たくさんのゲストをお迎えするホームパーティが趣味という方は、靴を履いたまま気軽に食事を楽しむことが出来ます。
【家族がそれぞれの時を過ごす「多目的スペース」として】
出典:www.instagram.com(@akanemall)
開放感ある吹き抜けのスペースは、ワークスペースやリビングとして、小さなお子様の遊びスペースやお客様をお出迎えする場所としても使うことが出来ます。
無限大です。
まとめ
「土間」は、自分のライフスタイルや家族構成に合わせてさまざまな役割を果たします。
落ち着いた雰囲気と、現代のおしゃれさを共存させる和モダンな空間は、魅力的でかっこいいだけでなく、趣味やくつろぎの場所としてフレキシブルに使えるなど、活用方法も自由自在です。
ただし、寒さ対策や採光など設計段階からいくつか工夫が必要になるということを覚えておきましょう。
自宅が完成してから後悔しないように、メリットとデメリットをしっかりと確認した上でプランニングしていきましょう。
マイホームの窓口では、ただいま無料でお家づくりに関する相談を承っております。
広島県内のショッピングモールに店舗がございますので、ぜひお気軽にお越しくださいね♪
キッズスペースもご用意しておりますので、安心してゆっくりとお話いただけます。
■■お近くの店舗を探す■■
「家づくりの相談をしたいけど、近くに相談できる店舗がない…。」
「自粛中でなかなか外出することができない…」
そんなあなたへ!マイ窓ではそんな声をお応えした、LINEを用いたオンラインでの無料ご相談を受付中です。
住宅業界に精通したプロのアドバイザーがあなたに合った家づくりをご提案します。
建築に関する事だけでなく工務店選びや住宅ローン、ライフプランまで幅広い内容を豊富や知識でサポートします。
店舗への来店やLINEでのチャット相談だけでなくご自宅にいながら、よりコミュニケーションの取りやすいビデオ通話でのご相談も可能です。
ZOOMという無料アプリを使用し、背景など自由に変更することができますので、自宅がカメラに映ってしまう…という心配もいりません。
詳しくは是非お問い合わせください。