ウサギの島〜大久野島〜
投稿日:2019.03.20
うさぎの島、大久野島へ行って来ました。「猫島」と言うのは愛媛県の青島や宮城県の田代島など、港町ではよく聞きます。私の故郷沖縄にも、渡嘉敷島や竹富島が、猫の島と言われています。でもウサギの島というのはなかなか聞かないですよね。
小春日和の瀬戸内海は、美しいです。
瀬戸内の海って波も穏やかで心洗われます。
竹原市の港、忠海港(ただのうみこう)は、JR忠海駅から徒歩5分。
そこから、船で15分です。
フェリーは1〜2時間に1本の間隔ですね。結構頻繁に出ています。
運賃は往復620円。
野生のウサギが700羽!!ウサギの島大久野島
大久野島は周囲約4kmの小さな島です。国立公園に指定されていて、民家はなく、約700羽もの野生のウサギが棲息しています。
フェリーを降りると、早速ウサギが人懐っこく出迎えてくれます。大久野島にいるウサギは野生のアナウサギ。巣穴を掘ってのんびり寝ていたり、喧嘩していたり・・・。自然な様子が観察できます。
港から歩いていると、餌をねだりに来たり、結構人懐っこくてびっくりします。
今の時期は子ウサギもいて、もう、メロメロです。
最近では外国からもたくさんの観光客がいらっしゃってます。
みんな手にはウサギの餌。人参、キャベツ、お水・・・。
ウサギさんと戯れたい方は、ぜひ、ウサギさんが好きなものを持って行きましょう。
忠海港のフェリー乗り場にもラビットフードが売っていますよ。
ところで、港町に猫が多い理由というのは、貿易港としての側面から輸出入する荷物を荒らしにくるネズミの駆除が目的という説もあるし、漁師の町なので大漁の守護神として守られる存在になったという説もあるし色々ですね。
ではウサギの島はなぜウサギがこんなに多いのでしょう。
戦前および戦中、毒ガスの動物実験用にウサギが飼われていた。戦中・戦後には食用にされたという。ただし戦後の毒ガス関連処理の際に全羽殺処分されたため、当時のウサギの子孫はいない。現在生息しているウサギは、1971年に地元のある小学校で飼われていた8羽が放されて野生化し、繁殖したという説が最有力である。きっかけは国民休暇村になった際に島のマスコット的な存在として動物を入れようという話になり、サルやシカなど検討された中でウサギに決まったという。ウサギの数は大久野島ビジターセンターによると2007年での調査では約300羽であったが2013年には約700羽となり、現在も年々増加しているとみられ、2018年時点では900羽を超えている。
とありました。
もっとウサギを堪能したい!宿泊もできます。休暇村
大久野島唯一の宿泊施設、「大久野島休暇村」
客室は全て南向きで、全ての部屋から、瀬戸内の島々を眺めることができるオーシャンビューです。
大久野島自体、確かに島なのですが、ヤシの木があちこちにあったりして、南国ムード満点です。
ラドン温泉もあるので、日帰りで楽しむもよし!お泊まりするもよし!
キャンプするもよし!
お料理は瀬戸内の幸が満点のビュッフェスタイル♬ウサギも瀬戸内料理も温泉も思う存分楽しめますね。
地図から消された島・・・大久野島 毒ガス資料館
今はウサギで有名なこの島にも、悲しい歴史があります。戦時中は大量の毒ガス兵器が製造されていた毒ガス工場がありました。当時毒ガス製造の実態を隠すために、陸軍が発行した地図でも大久野島一帯は空白地域として取り扱われていたため「地図から消された島」と言われていました。毒ガス資料館にはその頃の地図も展示してありました。この毒ガス資料館は昭和63年に建設されたそうですが、この島で毒ガスを製造する過程で多数の犠牲者が出てしまった悲惨な状況が記録されています。
大久野島へのアクセス
JR山陽新幹線「三原駅」よりJR呉線で約25分「忠海駅」下車
忠海駅から忠海港までは、徒歩で3分。
お車の場合は忠海港の無料公共駐車場(200台)利用可能
大久野島島内には桟橋から休暇村まで無料送迎バスがあります。
お問い合わせ:
忠海港:0846−26−0853(7:00〜19:45)
大久野島へのフェリーは大三島フェリー 0846−22−6199
詳しくはこちら→http://rabbit-island.info