理想のマイホーム、リタイア後に住むべき場所は?☆シンガポールの住宅事情

     

 

  ただいまシンガポールに仕事しに来ております。シンガポールにはかつて4年ほど住んでいたことがあるので、久々に友達に会ったり、かつての我が家へ行ってみたりと楽しんでおります。
というわけで、今回は外国の住宅事情第1弾 シンガポールの住宅事情をちょっと書いてみようと思います。

 

シンガポールってこんな国

 

シンガポールは、ご存知の通り、中国系・マレー系・インド系の異民族で構成されていることに加え、人口の約30%が外国人という多民族国家です。街を歩けば、中国寺院、モスク、ヒンドゥー教寺院と3つの宗教が隣り合う文化の交差点がそこにはあり、イスラム教のガラベーヤやヒジャブ、ヒンドゥー教のサリーなどの伝統衣装に身を包んだ人々も多く目にすることができます。
シンガポールには、約3万人の日本人が住み、日本企業も多数進出しています。

 

 

ワタミ、吉野家、サイゼリヤなど馴染みのある大手外食チェーン店をはじめ、伊勢丹や高島屋などのデパートや、そして、我らが広島の誇り、ダイソーも2ドルショップとして展開しています。東急ハンズやドンキホーテなどの量販店も実はあったりします。

 

ダイソーに至ってはシンガポールのお土産まで2ドルで売ってたりします

 


 というわけで、シンガポールで暮らしていても、日本と特に変わらない生活ができてしまうのですが、やはり日本のものを手に入れようとすると若干割高だったりします。
駅などの表示板は、公用語である英語、マレー語、中国語、タミル語の4カ国で記されているのですが、会社や学校といった場では、主に英語が使われています。共通語としては確かに英語なのですが、シンガポールの中でもそれぞれ民族ごとにコミュニティがあり、日常生活では相手によって言語を使い分けするというのが実情です。
 そして、体感ですが、治安は、おそらく日本よりもいい気がします。日本は世界一安全な国だという情報統制が行われているような気がしないでもないのですが、他にも安全な国は存在するんだということを実感できる国の一つでしょう。

 

シンガポールの住宅事情

 

こういった多民族国家ですので外国人とローカル(シンガポール人)の住み分けがあるのも特徴です。
国土が狭いこともあり、大半の住宅は、HDBと呼ばれる公団住宅やコンドミニアムといった集合住宅が中心です。一方で、数少ない戸建てに住むのは、ほんの一握りの富裕層に限られます。
そして国民の80%が住んでいるのがHDB(Housing & Development Board)と呼ばれる公団住宅です。日本でいうと、URみたいな感じですね。

 

HDBはこんな感じです。


HDBは、1960年代に住宅不足解消やスラム街一掃のために建てられたものです。かつてのシンガポールはカンポン(村)と言われる東南アジアの未開発の地域でした。日本貿易振興機構発行の「シンガポールスタイル」によると、現在は102万戸まで増えているそうです。
シンガポールでは、持ち家率が約9割に上ります。日本の持ち家率は約6割なので、かなり持ち家の割合が高いですよね。
 シンガポールで持ち家率が高い理由のひとつは、住宅購入時の政府の補助があるからで、条件にもよりますが、一部屋あたり300万円前後の補助を受けることができ、住宅購入の頭金に充当できます。例えば、初めて物件を購入する場合で、月収4,000SPD(約32万円)未満の国民には補助金3万SPD(約243万円)が支給されています。
(1SPD=81円で換算)
 ただし、HDBの購入にはいくつかの条件があります。まず、シンガポール人であること、21歳以上の成人であること、また単身者の場合は35歳以上であること、世帯所得により部屋数タイプが限られるといった要件があったりします。
 購入価格自体がHDB以外の物件価格よりも低価格に設定されている、というメリットもあります。エリアや、その時々の需給動向などによっても大幅に変動しますが、今のところはファミリータイプの物件で、日本円にして2000万~3000万円台から買えます。


 

 


 世界で3番目に人口密度が高いシンガポールでは、独身でひとり暮らしをするのはごく稀なことになります。
 それは、シンガポールには単身向けの物件がほとんどない上、賃貸物件の家賃相場は、1LDKが20万円から、2LDKが24万円から(エイブル調べ)となっており高額です。国民の月額平均給与は約32万円(シンガポール労働省調べ)ですので、なかなか支払えないので、一人暮らしをする場合は、ルームシェアをするのが一般的になります。

 

 

外国人はどこに住んでいるの?


 外国人の場合、HDBを購入することはできないのですが、借りることはできます。しかし、その数は制限されているので、基本的には、外国人はHDBよりも家賃が割高である民間のコンドミニアムに住んでいることが多くなります。そのかわり、ゲートには24時間体制のセキュリティガードが常駐し、敷地内にはプールやジム、公園やバーべキューピッドなど設備面で充実しています。

 一般的に、家具付きの物件が多いので、駐在で数年間住むだけの人は、そうしたタイプの住宅を選ぶこともできます。部屋タイプはさまざまですが、2~3ベッドルーム(2~3LDK)が人気で、バス・トイレも2つずつ付いている場合が多いです。なかには、メイドさん専用の部屋やバス・トイレが付いている場合もあります。
ちなみに私が住んでいたのは、家賃が4000ドル(約32万円)/月の2LDKで、バストイレが2つ付いている70平米のコンドミニアムでした。決して広い家ではないのですがこのお値段です。

 

 

 

70平米以下の物件は非常に少ないために、単身で滞在する場合は、外国人でもルームシェアをする人も多くいます。

駐在の場合、多くの会社が家賃の何割かを負担してくれる場合が多いですが、そうでない場合はルームシェアなどで家賃負担を減らす工夫が必要になります。

HDBは高層マンション。国土の狭いシンガポールは高層マンションが多いです。

 

コンドミニアムに住んでいて感じたこと


シンガポールの住宅の多くは、床が大理石でリッチな雰囲気なのですが、子供が転んだりすると大けがにつながったり、お皿を落とすと木っ端みじんに割れてしまったり……というデメリットもあります。

 また、高額な家賃のわりには作りが悪く、我が家は新築の物件でしたが、1年目にはそこここにクラック(ヒビ)が入っていました。
そして、我が家は大丈夫ったのですが、アリがたくさん出ます。はちみつなんてたらそうものなら、どこからともなくアリが現れ、行列が出来上がります。
 アリは多いのですが、定期的に行われるペストコントロールによって蚊はいません。草木がおいおいと繁る植物園などでも不思議なくらい蚊はいません。シンガポールでは政府の役人が一般の住宅に抜き打ち検査に来て、プランターなど蚊が発生しやすいものを家の中に置いていないか、質問してくることもあります。うっかり、水が溜まった鉢植えなんか見つかってしまったら、罰金なのです。
シンガポールは罰則が多い国として有名ですが、蚊の発生を防止しなかった場合、初犯1万ドル(約80万円)以下の罰金、または6カ月以下の禁固、もしくはその両方――という重い罰を受けなければならないリスクもあります。
 また、シンガポールの高層の建物では、窓の外に手すりがないものも多く、そのために窓ガラスを拭いている最中、や洗濯物を干す際に、転落してしまたりといった事故が相次いだ時期もありました。そこで、現在は、新しく建てる建物にはこのような物干し竿は無くなったようですが、古いHDBなどにはまだまだこの物干し竿は健在です。

HDBにも様々なタイプがあって、下の写真は50階建ての高級HDBで有名なピナクル アット ダクストンと言います。

 

 そして、シンガポールは基本的に地震がありません。(数年前に震度1の地震がありましたが)なので、こんな高層ビルなのですが強度は耐震3といわれています。耐震構造に予算をかけず、デザインに予算を投じるのがシンガポールスタイルのようです。そもそも風水の影響で、風が吹き抜ける構造を好むので、びっくりするようなコンドミニアムや建物を目にすることができます。

かの有名なマリーナベイサンズも風水を意識して、風通しの良い3本柱になっていますよね。

 

 

国土の大半は国有地。外国人が買えるのはほんの一部です


 リタイア後は海外で悠々、年金生活を・・・と考えている方もいらっしゃるかもしれません。最後に土地つき一戸建てについてですが、シンガポールでは一戸建ての住宅はとても少ないです。国土の8割が国有地で、シンガポール人の場合も住宅購入時の土地所有権はなく、長期の借り受け契約となります。
外国人の場合は「セントーサ・コープ」というエリアでのみ一戸建ての購入ができますが、10億円前後することもザラです。セントーサ・コープの周りを歩いたことがあるのですが、自家用クルーザーが停留していたり、高級ワインがずらりと並んでいるお店があったりと、超富裕層が住む別世界でした。

クルーザーがズラリと並んでいるセントーサ・コープ。セントーサ島内にあり、けた外れのセレブだけが居住するエリアです。

 このように、物価の高いシンガポールでもなかでも、一際高いのが住居費なのです。

 家賃が高いこともあって、シンガポール人や欧米人の多くは共働きです。やはり、この家賃は2馬力でないとなかなか支払えるものではないからです。

 シンガポール人の友達が「老後のために1億5000万円が必要だ」と言っていたのですが、これだけ物価が高ければそうなるのだなと思いました。先日のニュースでは日本で老後のために必要な金額は2000万円とか3000万円とか言われていましたが、この金額を見ると、広島で理想のマイホームを建ててのんびり過ごすのが良い気がしますね。


 このような制限などがあって、リタイア後の海外移住先としてシンガポールを選ぶのは、限り厳しいかもしれません。最近リタイア後の海外移住先として注目されているフィリピンやマレーシアとはちょっと条件が変わってきますね。

 

 

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